代理店制度の見直し

報酬額・フィーの考え方

「何パーセントにすればいいですか?」というご質問をよくいただきますので、報酬額やフィーの考え方について解説いたします。

報酬額・フィーは、多い方が代理店さんは喜んでいただけますが、一概に多ければ良いというものでもありません。
多ければ当然御社の利益を圧迫するからです。

分かりやすい例でいうと、近年、サブスク型で契約が続く限りずっと報酬をお支払いします、というものと多く見かけます。
他社がそうしているから、と真似るのは危険で、本質を理解しなければなりません。
弊社は、何もしていない代理店さんにはフィーを支払い続けるべきではないと考えています。
これも前述のとおり御社の利益を圧迫するからです。

では、どういう場合に継続的な報酬・フィーを支払うかというと、御社の代わりの訪問してくれる、御社の代わりにサポートしてくれる、など、対価を支払う価値がある場合に限ります。
もしサポートをしてくれなければ、代理店契約は終了して、継続報酬もストップします、という制度にすれば、代理店さんは御社の代わりに頑張ってお客様を守ってくれます。

ここまで見ていただいたとおり、報酬は何かをする対価、という基本原則に則ることが重要です。
また、弊社は、代理店制度の魅力(付加価値)を上げて報酬額の高騰を抑えることも推奨しています。
代理店制度はアイデア次第でコストがかからず、他社にも盗まれにくい本部としての資源。
ここを強化していくことで、報酬率は低いけれど、これだけ儲かっている代理店さんが全国に大勢いるというのが理想です。

最後に、そうはいっても何か数字で答えが欲しいという方も多いので、目安となる数字をお伝えします。

広告業界では、広告代理店が得る報酬は20%というのが一般的です。
ここを基準として、インターネット関連のビジネスは5%~20%というのが良く見かける数字です。
(ここで50%とか報酬率を設定すると、多くの代理店さんが飛びつくという現象が起こります)

物販の場合には、商社、問屋、卸、小売店、など何段階にもなることが多いので、もう少し複雑になっています。
小売店で50%~70%だと良い(喜んでもらえる)掛け率で、卸だと30%~50%くらいでしょうか。
これが業界によってもかなり差があるので、実際にマーケットをリサーチしてどれくらいなら喜んで取り扱ってくれるか(他社製品より勧めてくれるか)を見てみる必要があります。

また、業務の難易度にもよります。
ポスティングして1件契約が取れたら、1万円の報酬でも喜んでいただけますが、
契約獲得だけでなく機器の設置までしたのに、1万円しかもらえなければ誰もやってくれません。

御社が成約率などのデータが出ていれば算出しやすいです。
1ヵ月で営業マンが〇件営業して、〇件契約獲得できました。
代理店さんの場合は、〇〇円の報酬獲得が期待できます。
これが個人なら30万円-50万円あれば十分ですが、法人なら100万円を超えないと専売では扱ってくれないでしょう。

このように、報酬額・フィーというのは、いくらじゃなきゃいけない、というルールがありません。
ご説明したような基本原則も抑えつつ、貴社なりの制度を構築していってください。
いろいろな制度を試せる、というのも代理店ドットコムの魅力ですので、是非チャレンジしていただければ幸いです。

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